5-3 日本の教育再生をねがって「東京裁判史観とわが国の将来」日本は侵略国家ではない 

                                                     新潟滋賀県人会
                                                     会長 中村 五郎
                                                    平成20年(2008年)

 日本は侵略国家ではない
 「日本は侵略国家であったのか」と題した田母神(たもがみ)航空幕僚長の論文が日本を侵略国家≠ニ断罪し、アジアの近隣諸国に謝罪した村山富市(当時首相)談話を否定し、村山談話を踏襲する日本政府の方針に反するものとの理由で空幕長という航空自衛隊のトップが更迭された。このニュースが社会の大きな関心を集めたことは記憶に新しいところである。
 
 敗戦後、63年を経過した今日、今なお日本はGHQ(連合国軍最高司令部)によって負わされた対日占領政策という呪縛(じゅばく)から脱け出すことが出来ず、戦後、占領軍によって歪曲(わいきょく)された歴史認識を正当なものだと信じている日本人が多い。
 
 この中で田母神氏が敢えて現職空幕長の立場にありながら自己の信念に基づく意見を公表したことは称賛に値する快挙であり、私は田母神氏の真摯な愛国心とその勇気に心から敬意と賛意を表し拍手を送りたい。
 浜田防衛大臣は田母神空幕長を更迭したが、その後、政府は11月14日の閣議で「田母神氏は空幕長としての職務として行ったものではなく私人として行ったもの」であり、「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張するなどの政治目的には当たらず、自衛隊法で制限されている政治的行為にも該当しない」という答弁書を決定しいるのである。
 この田母神氏の論文に多くの見識ある国民は「論文は正論であり常識を逸脱したもとは思わない。」とその内容に共感したであろうと私は推察しているが如何なものだろう。
 
 悲しいのはオピニオンリーダー(世論形成者)であるべきジャーナリズム。即ちテレビ、新聞、雑誌などの論評と失礼ながら与野党議員の国家の将来を見据えず国民を惑わすような詰問内容と浅薄な見識と態度である。
 参議院第一委員会室に証人招致された田母神氏に対する与野党あげての攻撃、誹謗と、詰問にも田母神氏が自説を曲げなかったことに私は深く感銘した。
 
 ポピュリズム(大衆迎合主義)とエゴイズム(利己主義)の坩堝(るつぼ)と化した現代社会は日本に混迷社会、衆愚政治を現出させ、国の将来を危うくしている。
 国を動かす多くの政治家達は国家の将来を示さず、バッチと権力に恋々とし、大多数のマスコミは挙げて利益追及をすべてに優先させ世論を惑わせていると思うのが、言い過ぎであろうか。
 役人は公務員としての本分を忘れ、自己の保身と事なかれ主義に汲々としており、一体この国の将来はどうなるのかと心配しないではいられない。
 
 教育、外交、防衛など凡そ国家の存立を左右する日本の独立国として欠かせない主体性が先の敗戦によって壊滅的打撃を受け、戦前の日本はすべてが悪であると否定されて、わが国の世界に誇るべき長い伝統文化と和を以って尊し≠ニする日本社会は未曽有の危機に直面している。
 
 戦後63年を超える長い平和と経済成長の陰で、厳しい国際関係や戦争の惨禍そして貧困時代を知らぬ年代が大方を占める時代となり戦後生まれの日本人は21世紀の国際社会において今迄のように日本が名誉ある地位占めることが生易しいことではないことをご承知であろうか。
 
 しかし、みなさんがこれからの日本再生への道を望むなら、私は占領軍によって歪められてきた歴史認識、特に「東京裁判」、正しくは「極東国際軍事裁判」という違法極まりない裁判を指揮した当人のダグラス・マッカーサー元帥(連合国軍最高司令官)までが、その誤りを1951年5月3日、アメリカ上院の軍事外交委員会において公式に認め、証言したという国際法上も許されない違法な報復裁判≠セったことをもう一度、勉強し確かめて貰いたい。
   東京裁判 公判中の法廷内

  「日本は自存自衛の為に戦ったことは史実に明らかであり、逆に16世紀初頭以降、ヨーロッパの白人諸国がアジア、南米、アフリカを中心に侵略し植民地支配を進め殺戮(さつりく)、略奪、奴隷など非人道的な世界の富を収奪する悪業を繰り拡げた500年に近い侵略の歴史は今も世界史に明白であり、アジア諸国を欧米の植民地支配から救出と援助、独立させたのがわが日本なのである。

 東アジア諸国の植民地からの独立と共存共栄を目的とした大東亜共栄圏(現在の東アジア共同体=ASEAN+(ぷらす)3構想に近いもの)構想を推し進めた日本の動きに強い警戒心を抱いたアメリカがイギリス、中国(当時は支那)、オランダなどと陰謀を図り日本を経済封鎖した為、国家の存続が困難な事態に直面した日本が袋の鼠≠ニなり自存自衛≠フ為に起ち上ったのが真珠湾攻撃であることを確かめて頂きたい。
  
 近隣の中韓などが内政面からも日本を不当に敵視、非難することは制止することが困難であり、平和友好関係を築く努力を重ねながらも致し方がないことだろう。
  しかし、日本国民でありながら外国のプロパガンダ(宣伝)に乗じ、日本の過去をすべて否定するような対日非難に共鳴し、自虐史観を振り回す日本人が多いことはまことに悲しく異常である。
 
 人間お互いに自己反省が大切であることは言う迄もないことであるが日本人は謙虚でありたいと願いながらも敢えて、国の将来を思うが余り私見を述べさせて頂く次第である。